第十三条−1(両負け)
第九条の対局停止後、対局者が有効な着手を発見し、その着手が勝敗にかかわるため終局に合意できない場合は両負けとする。

<解説>
 双方が着手放棄後有効着手を発見し、相手方に先着されると負けになる場合などで、ともに対局の再開も要請せず、終局についても合意しないときは両負けとなる。
 参考図19 <1>、<2>の状態で「対局の停止」となった後、双方がともにaが有効着手であることを発見し、相手方に先着されると負けになるため、ともに対局の再開を要請せず、終局についても合意しない場合は、両負けとなる。

(参考図19-1)
(参考図19-2)

第十三条−2
対局中に盤上の石が移動し、かつ対局が進行した場合は、移動した石を元の着点に戻して続行する。この場合において対局者が合意できない場合は、両負けとする。

<解説>
 元の着点に石を戻すことを対局者が合意できないとき、あるいは元の着点にすでに石が存在、または存在できない石になるなど、規約上元へ戻すことが不可能は場合は、両対局者に責任ありという事で両負けとなる。


第十四条(反則負け)
一方が以上の規則に反した場合は、双方が勝敗を確認する前であれば、その時点で負けとなる。

<解説>
 反則着手があった場合は、勝敗確認前であればいかなる場合も、反則着手時点で負けとなる。
 (注)勝敗確認後に発見された場合は、第十条―4により勝敗はかわらない。




― 日本囲碁規約(ルール)逐条解説 ―